住宅ローン契約を進める為の8つのステップ
公開日:2025年02月16日
住宅ローンを初めて利用する人にとって、その手続きや選び方は少しハードルが高く感じられるかもしれません。しかし、正しい手順を理解して進めれば、スムーズに契約を進めることができます。この記事では、住宅ローン契約を成功させるための8つのステップを解説します。
1. まずは予算を明確にする
住宅購入の第一歩は、自分の予算をはっきりさせることです。住宅ローンで借りられる金額を基準に考えるのではなく、無理のない返済計画をベースに予算を設定しましょう。
■ ポイント
• 手取り収入の20~25%以内を返済の目安に設定する
• 頭金は物件価格の10%を目標に貯める(建売住宅などは実質0円でも対応できます)
• ライフイベント(教育費、老後資金など)も考慮する
2. 住宅ローンの基礎知識を学ぶ
住宅ローンにはさまざまなタイプがあります。まずは基礎知識を押さえ、自分に合った選択肢を絞り込みましょう。
■ 金利タイプの違い
• 固定金利: 安定重視の人向け
• 変動金利: 低金利を活用したい人向け
• 固定期間選択型: 初期の安定性と将来の柔軟性を両立
■ 返済方法
• 元利均等返済: 毎月の返済額が一定
• 元金均等返済: 毎月の元金が一定で利息が減少していく
3. 金融機関を比較する
金利や手数料などの条件は金融機関ごとに異なります。インターネット銀行や地方銀行、大手銀行の特徴を比較し、自分に合った金融機関を選びましょう。
■ 比較ポイント
• 金利: 固定・変動いずれも確認
• 諸費用: 事務手数料や保証料の違い
• サービス: 繰り上げ返済の手数料やサポート体制
4. 事前審査(仮審査)を申し込む
住宅ローンを利用するには、まず事前審査をクリアする必要があります。事前審査では、年収や信用情報がチェックされ、借入可能額が提示されます。
■ 必要書類
• 本人確認書類(運転免許証、パスポートなど)
• 源泉徴収票または確定申告書
• 他の借り入れ状況が分かる書類
■ 注意点
複数の金融機関で審査を受ける場合は、同時期に行う方が信用情報への影響が少なくなります。
5. 物件を決定し売買契約を締結する
事前審査が通ったら、次は物件を決定し、売買契約を結びます。この段階では、仲介業者や売主と相談しながら進めましょう。
■ ポイント
• 契約時に支払う「手付金」を準備する
• 契約内容を細かく確認する(引き渡し日や瑕疵担保責任など)
6. 本審査を申し込む
売買契約が済んだら、いよいよ住宅ローンの本審査に進みます。本審査では、金融機関が物件の評価や詳細な返済能力を審査します。
■ 必要書類
• 事前審査時の書類
• 売買契約書
• 印鑑証明書
• 登記簿謄本(物件情報)
■ 注意点
本審査では、審査基準がより厳しくなるため、仮審査で通っていても確実に承認されるとは限りません。
7. 住宅ローン契約(融資実行)を行う
本審査に通過したら、住宅ローンの契約手続きに進みます。この際、融資実行日や返済開始日を確認しましょう。
■ 契約時の流れ
1. 金融機関で契約書に署名・捺印
2. 団体信用生命保険(団信)への加入手続き
3. 必要書類や諸費用の支払い
■ 支払い時の注意点
契約に伴う事務手数料や保険料など、まとまった資金が必要になります。事前に用意しておきましょう。
8. 返済開始後の計画を見直す
ローン返済がスタートした後も、ライフスタイルの変化に合わせて計画を見直すことが大切です。
■ 繰り上げ返済を検討
• 余裕ができたら早めの繰り上げ返済を行い、総返済額を減らす
• 繰り上げ返済の効果をシミュレーションしてから実行
■ 借り換えのタイミングを見極める
金利が下がった場合や、現在のローン条件が不利だと感じた場合は、借り換えを検討しましょう。
まとめ
住宅ローンをスムーズに契約するには、正しいステップを踏みながら進めることが重要です。この記事で紹介した8つのステップを参考に、安心して住宅ローンを利用し、理想のマイホームを手に入れてください。
住宅ローンは長期的な契約ですが、ライフプランに合わせた柔軟な対応が可能です。焦らずじっくりと計画を立てて、最適な選択をしてください!
作成
朝日不動産株式会社
売買営業部
五十嵐稔
・宅地建物取引士
・2級FP(2級ファイナンシャルプランニング技能士)
・住宅ローンアドバイザー